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2018-09-19 (Wed)
7・8月とお休みをした小さい植物の会でしたが、9月になり、再開です。
今年は本当に本当に暑い暑い夏で、その暑い夏を挟むように7月はじめと9月はじめに大雨、台風。
そしてそれを挟むように6月と9月に地震。落ちつかないまま9月も後半になりました。

ヨモギが花をつけています。ヨモギの花なんて、マジマジと見たことがありませんでした。
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キク科の風媒花。総苞の中に雌花と筒状の両性花が花束のように入っています。
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同じくキク科のヒヨドリバナ こちらは蝶が蜜を吸いに来ます。
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総苞の中に花束のように筒状花があります。つぼみを見ると冠毛があるのがよくわかります。
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ふわふわと見えていたのは2つに分かれた長い雌しべでした。
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茎には毛がたくさんあります。

毛といえば、9月のひっつき虫大賞はこれです。
アレチヌスビトハギ 帰化植物です。
実験室に運んで来る間に花の色が青くなってしまいました。
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旗弁の奥にある2つの黄色い斑が特徴的です。
さやには先の曲がった毛が密生しています。
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なるほどベタベタくっつくはずです。

ニラ  ヒガンバナ科 ネギ属
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公園の道端にニラ。
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そろそろ、毬果が気になる季節。
メタセコイアの青くて丸い毬果。
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先端にプクプクとふたつずつ、めしべのあと。

エノコログサの穂。花が咲いています。
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長い毛は花の周りからではなく、別のところから出ています。
「芒」とか「禾」と呼ばれるものとは違うのですね。
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毛は細かく返しのようになっています。
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葉の縁はギザギザです。葉の付け根には毛。
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黄色く色づいた穂には種子ができています。パラパラと脱粒します。
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外の殻、穎(えい)を取り除いたところ。
このデコボコの果皮の模様は花のときからすでにあります。
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華やかな彩りを楽しむのではなくて、ちょっと地味めな秋の観察になりました。


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2018-08-30 (Thu)
夏休みも終わりです。ラボを開設して初めての夏でした。
自由研究サポート講座・教員採用試験対策講座をご利用くださったみなさま、ありがとうございました。

自由研究のために自由なテーマで顕微鏡を使っていただく講座では、来てくださった小学生、中学生が、みなさんやる気いっぱいで、3時間の枠をめいっぱい使って実験観察に取り組んでいかれました。
キラキラした目をして、熱心に観察しておられる様子と、それを見守り、サポートしておられる親御さんの姿が、それぞれとてもステキで、そして、どのテーマでも、顕微鏡の視野には興味深く、また、美しい像が観察できて、私にとっても、本当に楽しい時間になりました。

さようなら、と、挨拶をして閉じた扉の向こうで、「わあー!たのしかったぁ!!」という、お子さんの大きな声が聞こえたとき、やりたかった観察を思うようにできた、顕微鏡の世界に引き込まれて親子いっしょに何度も「わあ!」と声を上げた、らぼポルカでそういう時間を過ごしていただくことができてよかった、と、心から思いました。

小学校低学年向けの講座では、工作加工を加えた100均ルーペをおうちに持ち帰り、「さっそく、生きたクワガタムシの撮影をしていました」と、参加者のお母様が知らせてくださいました。お子さんのワクワクした表情が目に浮かんで、私も嬉しくなりました。

短期決着の講座では、今まで、親子で理科の自由研究は苦手だったけれども、「ちょっと楽しくなりました。」と、メールをいただきました。そんな風に感じていただくことができて、これも本当に嬉しいメールでした。

どのお子さんも、2時間、3時間、という時間、それはそれはよく集中して、粘り強く取り組んでおられる姿が印象的でした。
小さなラボの中で、見守る人のいるところで、それぞれのお子さんが、そのお子さんのペースで取り組んでいくことができる、というのが、集団型の塾や学校の授業中の実験とは、ひと味違うところです。進行も内容も、お子さんの状況に応じてその場で修正が利く柔軟性が、自由研究にピッタリだったと、やってみて、改めて感じました。

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2日間カンヅメ状態で、何種類もの実験実習を実際にやってみた教員採用試験実技対策講座。志のある方が、真剣に取り組んでおられ、不安を少しでも自信に変えていただけたかな、と思います。
1次試験の結果発表前の2日間だけで終了にするつもりでいましたが、発表後にご相談を受け、再度、2日間の追加実施をすることになりました。
盛りだくさんの講座で、準備がなかなか大変な部分もありましたが、参加してくださった方の、次に繋がっていく講座になれば、と願いつつ、来年度以降、修正も加えて、また、取り組んでみたいと思います。


また顕微鏡を見に来ることはできますか?
顕微鏡の世界に久しぶりに感動したお母さまから、そんなお声を聞きました。
学校が始まって、いつもの日々になると、なかなか、ラボに行こう、ということにはならないかも知れませんが、
今回実施した「自由なテーマで顕微鏡を使える」というラボの開き方を、普段に広げることもあってもいいんだと、
それも考えてみよう、と思ったお声でした。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

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2018-07-22 (Sun)
真夏の暑さになってからの更新で季節外れも甚だしいのですけれども、6月の小さい植物の紹介をしていなかったのがずっと気にかかっていて、ようやくです。

今回の主役は何と言ってもこの花です。
ネジバナ(ラン科)
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こんなに小さくても、蘭!という主張。

花弁は砂糖菓子のよう。奥に黄色い花粉の塊が見えます。
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この花粉、潜り込んだ虫に塊のままくっつきます。虫のかわりに爪楊枝の先を突っ込んでも、ポコッと塊でくっついてきます。

きっちり詰まった花序、このぎゅうぎゅう詰めが捻れを生んでいるんですね。
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捻れには右巻きも、左巻きもあり、巻き具合も、緩すぎて元から先の間に一周で来ていないぐらい緩いものから、ぐるぐる巻きのものまで、じつにさまざま。花の色も濃いもの、淡いものといろいろで、野外で群生しているのを眺めていると飽きません。

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小さい植物を見る会は、この花をみんなで見たくて始めた、そんな植物でした。

もうひとつ、これも拡大する楽しみを刺激してくれる6月の花、
ユキノシタ(ユキノシタ科)
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ぐるり、どの方向から見ていても、ユニークです。下に垂れた花弁の長さが不均等、芸が細かい。
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DSCN6979s.jpg 毛の先にしずく。腺毛です。

雄しべに葯がくっついている間はめしべは短く、葯が取れた頃に雌しべが伸びて2つの柱頭もはっきりとふくらみます。ひとつの花で、雄花的な時期と雌花的な時期を分けているのですね。他家受粉をするための巧妙な技。
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そして、つぼみの中には…美しい薄紅色の葯!
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ふくふくとして、このために花を咲かせるんだ、というのが伝わってくる気がします。

ほかに、観察した花。
ノハカタカラクサ  別名トキワツユクサ  (ツユクサ科)
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ガラス細工のような雄しべの毛、原形質流動も観察しました。
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ツタバウンラン(オオバコ科) 葉の形も楽しい。
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花は後ろに距が突き出ています。

7月・8月は夏休みイベントもあるため、小さい植物を見る会はお休みします。
秋のクールは9~11月です。
よろしくお願いいたします。

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2018-07-10 (Tue)
KOBEらぼ♪Polka 実験室では、夏休み中にラボの顕微鏡を使って自由研究に取り組んでいただける期間を設けています!
8月9日(木)・10日(金)・15日(水) です。
事前にお申し込みいただき、テーマについての打ち合わせから、個別対応いたします。

らぼポルカの顕微鏡には2種類あります。やりたいテーマや観察したいものに応じて、適した顕微鏡をお使いいただけます。

labo_mcs_1.jpg 双眼実体顕微鏡 
実物をそのまま立体的に観察できます。倍率は10倍~30倍のズーム式。虫や花など、虫眼鏡やルーペで見るよりも大きくしてみたいなあ!という場合には何でも観察対象になります。上からの照明だけでなく、下からの透過光にすることも可能で、透明感のある材料の観察にも適しています。

labo_mcs_2.jpg 生物顕微鏡
プレパラートを作って、下からの透過光で観察する顕微鏡です。倍率は40倍~600倍の6種類。ミクロメーターを使って観察物の大きさを測定することもできます。透過光だけでなく、上からライトを当てて観察することも可能です。

やってみたいこと、のご相談に応じます。
今は漠然としていても、お子さまの思いがなんだか突拍子のないことのようでも、
相談しながら進めることで、どんな興味も自由研究の形になっていきます。
テーマに応じて、適切な使用方法や観察のしかた、記録の取り方やまとめ方についてのアドバイスをいたします。
また、顕微鏡写真の撮影や動画の撮影にも対応いたします。

ぜひ、らぼポルカの自由研究サポートをご利用ください!

詳細・お申し込みについては
ホームページのこちらをご覧ください。

スマホの方はこちらをご覧ください。

顕微鏡使って、何するの? というイメージを作るための、簡単なテーマ例集も掲載しています。

とはいえ…興味の向くことや日常のちょっとした気づきをテーマに、といっても、なかなかつながらない、そもそも何をしたらいいのかしら? ということもありますよね。お子さまも学年が低ければ、そもそも自由研究って何!? 状態だったり。

小中学校の自由研究は、何も必ずオリジナルのテーマで取り組まなくてはいけない、というものではありません。「実際にやってみること」そこに大きな意味があります。
実験なら、準備を整える段階も楽しんで。
理科工作なら、完成のイメージを持って、そこへ近づける試行錯誤や工夫をする中でしくみを体感。
観察なら、素直な驚きそのものが記録のポイントに。
だから、お子さまの発言や行動から拾い出すのが難しければ、いろいろな自由研究本やWeb上にあふれているテーマ集から選んでもかまわないんです。

結果を予想したり、準備や手順を書き出したり、記録を取ったり、整理してまとめたり、考えたことを文にしたり。
最後にまとめる、ということを念頭に取り組んでいくとスムーズです。
「科学の方法」の体験を楽しみましょう。

なお、テーマ別実験体験講座も8月初旬に募集開始します。
いよいよ、やることに困ったときには、こちらもご利用くださいね。


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2018-06-20 (Wed)
6月17日(日)に微小貝の観察を行いました。

DSCN7199_R.jpg スケールは1mm
大浦海岸(兵庫県)の微小貝(ウニの棘なども写っています)

ネイチャーおおさか(大阪自然環境保全協会)の「微小貝さがしサポート図鑑」のサイトによると、
身近な須磨海岸も「微小貝スポット」としてあがっていて、実際に野外採集のイベントも行われたりしているのですが、
今回は、5月の連休中に採取してきた「大浦海岸」の砂を使いました。

IMG_2835_R.jpg 大浦海岸 2018.5.4
竹野スノーケルセンターの前 (豊岡市竹野町切浜)

ここも上記サイトで「微小貝スポット」にあがっていて、貝の種類が多い、と書かれています。
水がきれい。砂浜というよりは砂利浜と、磯もあって、表情豊かです。
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潮だまりを覗くとタマキビがいっぱい! 貝殻もたくさん打ち上げられています。
IMG_2853_R (2) IMG_2860_R (2)

ビジターセンターの方に確認して、砂を持ち帰ってきました。

浜は貴重な海岸植物の群生地になっています。
左はハマニンニク(テンキグサ イネ科)。
右はスナビキソウ(ムラサキ科)で開花していました。
IMG_2844_R.jpg IMG_2838_R.jpg
IMG_2840_R.jpg IMG_2842 (2)_R

ハマダイコンも花盛り。
IMG_2854 (2)_R IMG_2855_R.jpg 

ここで採取してきた砂を、100均の園芸コーナーにある篩で砂と小石に分けます。
DSCN6834_R.jpg

一番粒の小さい砂を丹念に双眼実体顕微鏡で見ていくと…ピンセットでつまむのにも苦労するような小さな小さな貝がみつかります。本当に小さくてかわいい。
DSCN7166_R.jpg 長さ1.5mmです。

生き物のプロポーションというのは、本当に不思議です。どんなにサイズが小さくても、誰が見ても即座に「巻き貝」と分かる形をしているので、砂粒の中にあっても拡大さえしてしまえば、見逃さずに見つけることができます。

DSCN7146_R.jpgDSCN7145_R.jpg

DSCN7191_R.jpgDSCN7189 _R

DSCN7194_R.jpgDSCN7192_R.jpg

ため息が漏れるほどの美しさ。
DSCN7206_R.jpgDSCN7201_R.jpg
ウズイチモンジ(ニシキウズ科) で合っているかな?

貝の多そうな場所があるのを見ながら砂を採ってきたのですが、今回の反省点は、せっかく潮が引いているときに行ったのだから、もっと波打ち際近くの砂も採ってきてみるべきだった、ということ。
白く風化した貝も多かったので、採取の時から、きちんとした意図を持って、場所のパターンを選べばよかった、と反省しました。

DSCN6828 (2)_R DSCN6836 (2)_R

ひとつひとつ、微小貝図鑑で照らし合わせるのには根気が必要です。
こちらの図鑑サイト「微小貝データベース」は、圧巻です。

けれども、まずは、この小さい世界に向き合って、思わず声が出る感動を覚えたこと、
大人も子供もついつい時間を忘れて没頭してしまう時を過ごせたこと、
たくさんの種類の貝に、ひろい海の生きものの多様性はいかほどか、と、思いを馳せたこと、
微小貝さがしサポート図鑑のサイトの解説にもあるように、
この取り組みをする、ということ自体が、たくさんの刺激を私たちに与えてくれると、実感しました。

夏、遊びに行った海の砂の中、ぜひ、小さな貝を探してみてください。

「貝殻少女」だった管理人は、小学校低学年の頃の心がよみがえってきて、何か、深いところからの感慨に揺さぶられる日となりました。

今回、撮影した写真は、微小貝サポート図鑑のサイトに登録します。

おまけ
大浦海岸 竹野スノーケルセンターに降りていく道沿いの「ハート♡」
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