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2022-08-30 (Tue)
ピアノサロンに愛らしい姿のスピネットがやってきました!

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NEUPERT(ノイペルト)社で1957年に作られた、ヴィンテージ・スピネットです。

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スピネットは小型のチェンバロ。
単弦の1段鍵盤、音域は4オクターブ半の小柄な楽器ですが、爪が弦をはじく感触と音色は、本物ならではです。

このスピネット、ドイツから日本にやってきて、NEUPERT特約楽器店で大切に展示されていました。
このたび、らぼポルカのサロンに入れるにあたって、日本のチェンバロ修復では第一人者である、
池末 隆 氏 に、「修復」という域を遥かに超えた、楽器の「底上げ」作業を入念に施していただくことができました。

鍵盤を磨き、ジャックひとつひとつをていねいに整え、弦をすべて磨き、全体のタッチを調整し…といった作業だけでなく、
しなりを出すために、すべての鍵盤の裏をかんなで削っていく、という、楽器そのものの潜在能力を高め、良さを引き出す、
池末さんだからこそ可能な工程を丹念におこなってくださいました。
65年の時を経て、ハリのある伸びやかな音色の楽器になりました。

コンセプトは、「ピアノ演奏者のためのスピネット」です。
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ピアノで練習したこの曲をチェンバロで弾いてみたい!
チェンバロだったら、ココはどんな表現になるんだろう。
たくさん練習したバッハ、チェンバロで仕上げ録音なんてどうかしら。
…ピアノ演奏者の方の、そんな願いに、ささやかでも応えたい。
電子楽器とは違う、生の楽器に触れる体験を通して、表現を深めたり、弾く楽しみを広げたり。
スピネット体験が、また、ピアノの喜びに返ってくるように、という思いで、この楽器を選びました。

しばらく、準備期間をいただきます。
10月ごろには、ご予約ができるようにしたいと考えています。
どうぞ、楽しみにお待ちください。

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