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2023-05-22 (Mon)
春の調律、調整の内容を、調律師さんから教えていただきました。
もちろん、いつもの作業は丁寧に進めていただいた上で、今回のスペシャル作業について、です。

「ハンマー接近」の調整。
今回は、鍵盤を押していったときに、ジャックがハンマーを突き上げていって、あるところまで行くと、ハンマーをリリースする、下からハンマーを持ち上げて行っていた「ジャック」という部品が、ハンマーを放り出すようにハンマーから離れるのですが、それを、「ジャックの脱進」とか「エスケープメント」と言います。
その、リリースポイントを調整する作業です。

IMG_4895_R.jpeg IMG_4892_R.jpeg

またまた、教えてくださったお話そのままですが、ごく近くから壁に向かってボールを投げ当てるときのようすを考えます。
ボールを握って腕を回して行き、壁にどれぐらい接近したところで、ボールを離すか、によって、壁に「コツッ」と当たるか、「バン!」と当たるか、当たったときの響きが変わるはずです。
ここでは、壁が「弦」、ボールが「ハンマー」というわけです。

鍵盤を押したときに、ジャックに押されて上がっていったハンマーが、どれぐらいの位置から自由になって弦に向かって動いて行くか、それこそ、1mmよりも小さな距離の違いでも、タッチの伝わり方や響きが変わってくる、という、本当に繊細な作業です。
上から、ハンマーの動きを確認しながら、「レギュレチングボタン」の位置を器具で回して調整していきます。

いつも思うのですが、この繊細な作業を、88鍵、ひとつひとつ、みな同じになるように、調整していく、って、本当に集中力と根気と両方が必要ですよねえ。「このピアノを最善な状態にしよう!」という、強い意志を持って作業をしていないとキープできないよなあ!と、散漫な私などは、もう尊敬しかありません。

それから、今回、楽しかったこと。
あんなに重いのに!なんと、チューニングハンマーを4種類も、見せてくださり、実際に少し触れせてくださいました。

チューニングハンマー、そろい踏み!
IMG_4900_R.jpeg

左から、「イトーシン」「YAMAHA」「ヤーン(ドイツのメーカー)」「ひびきピアノ工房」製 だそうです。
チューニングピンとピンに差し込んだハンマーの「ピタ-ーッッ!」とした「密着具合」が、いちばん右のハンマーは秀逸!!実際に触れさせていただいて、その差に驚きました。一方、ハンドルが短いと微調整はしにくいとのこと。
いま、「ひびき」のハンマーで絶妙なコントロールができるように、ご自身の作業に「馴染ませ中」なのだとか。
職人の世界~~~!ですね。

今回は、自宅の1台とサロンの2台、たっぷり1日がかりの作業でした。
いつも、サロンの大切なピアノを、よい状態に保ち続けることができるのも、調律だけでなく、こうやって定期的に、そして、順次、ピアノの状態を見てくださる方がおられるからこそです。

弾いて、すがすがしく、気持ちのよいピアノです。
ぜひ、サロンに演奏にいらしてください。お待ちいたしております。

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